2022年秋ごろにうさぎさんを韓国へ連れて行った時の記録です。
今回は、実際に連れて行った時の様子を写真付きで紹介します
各種機関への連絡、うさぎの航空券予約、To Doリスト、韓国側提出書類などについては、以前の記事をご参考ください。※正確な情報は必ずご自身でご確認お願いします。
うさぎの渡韓①(各種予約、To Doリスト)
うさぎの渡韓②(スケジュール、韓国側書類)
羽田空港 > 金浦空港の旅程でANAを利用して連れて行きました。
目次
渡韓前
渡航前
うさぎさん情報を簡潔に。
年齢:7歳
性別:メス
品種:ネザーランドドワーフ
持病:白内障
年齢的に飛行機が大丈夫か心配でしたが、うさぎショップのブログにうさぎさんは意外と移動に強いとあったのでそれを信じました。
キャリーは数か月前から部屋に出しておきました。
部屋んぽ中に自由に入ったり出たりして、うまく慣れてくれたようです。
給水器もボトル式に慣れさせようと思って取り付けましたが、最後まで絶対に飲まなくて諦めました。
渡航前はキャリー、ボトル式の給水器などに慣れてもらう
キャリーで過ごしてもらう日を作るのも良い
いよいよ空港(CIQ棟)へ
車で向かいました。シートベルトで固定。
約束の時間よりだいぶ早めにCIQ棟へと到着してしまった。
動物検疫所の係留スペースにはうさぎさんだけでした。
温度もエアコンで調節可能なので安心です。
姿は見えなかったけど鳥の鳴き声がずっと聞こえていて、うさぎさんが緊張しているのがちょっと気になりました。
が、他の動物がいるのは当たり前です。元はと言えばうさぎさんを渡韓させようとする人間が悪いので、、、
つらい思いをさせてごめんね
成田空港の動物検疫所には、他のうさぎさんが残していったチモシーやペレットが少しあるというブログ記事を見たので、羽田はどうなんだろうと思ったのですが、特にそういうのはありませんでした。
草の検査
職員さん曰く、キャリーに入っているチモシーも一応植物なので、証明書を発行する必要があるとのこと。
草の検査ってしてませんよね?同じ建物で検査できるので、証明書発行してもらいましょう!
く、草のことまで頭回ってなかった…
みなさんそうですよ(笑)大丈夫です!
検疫所の方、こまめに励ましてくれるので頼もしかったです。
うさぎさんを預けた足で同じ建物にある植物防疫所へいき、教わるがままに書類を記入後、韓国へもっていく予定のチモシーとオーツヘイを提出しました。
ですが、韓国はチモシーとオーツヘイの証明書が必要ない国だったようで(ごめんなさいここの説明はちょっと記憶があいまい)、結局証明書を発行せずそのまま韓国へ行きました!
証明書がなくても普通に検疫は無事通過できました。
干し草のような乾いてるものは大丈夫なのかもしれません。
それでも確認は必須です!!
解放検査(日本)
出発日の朝、最後の水分補給をさせてから解放検査を行いました。
黄色で印をつけた箇所を、ワイヤーのようなものでがっつり固定しているのが見えるでしょうか。
前回の記事で検疫所の方から、キャリーに穴を開けてくださいとお願いされていたのですが、このためだったようです。
韓国側に提出する Additional certificate for rabbits for pet and/or experiment (except SPF animals) exported from Japan to the Republic of Koreaという書類もこの段階で作成していただきました。
キャリーに封をされる前に水分、ごはん、おやつをあげる
作成してもらった提出書類は自分でも確認
渡韓~渡韓後
ANAカウンターへ
ANAカウンターに並んでチェックイン。
本来、韓国に連れていくのに健康証明書はいらないのですが、念のため日本語のみ用意しておいたところチェックインカウンターで健康証明書を持っているか聞かれました。
英語のものはございませんか?
不要と聞いていたので、持ってないですね…
そうすると職員同士で会議が始まり…
ワンちゃん猫ちゃんは英文の健康証明書が必須なものの、うさぎさんについてはそのような規定がないことから、入国拒否されても自己責任ですという書類にサインすることで搭乗許可が出ました。
時間がそこまでなかったので、お別れの時間もそこそこに飼い主も飛行機へと急ぎました。
また、機内で配られる税関申告書にも注意が必要です。
忘れずに動物の検疫が必要な旨を記入してください。
忘れちゃうと、うさぎさんが入国できない!
幸いにもこの日は素晴らしいほどの晴天で、風もなく飛行機もとても安定していました。
気温も11月ということで、うさぎさんにとっては快適なお天気だったと思います。
英文の健康証明書を用意しておくと手続きがスムーズかも
税関申告書に必ず動物を連れている旨を記入する
金浦空港に到着
大きな揺れもなく、無事金浦空港へと到着。
うさぎさんのことが気になりすぎて、到着後大急ぎで荷物受け取り場へ向かいました。
うさぎさんはスーツケースに混じって出てくるのではなく、別途でCAさんが荷物受け取り場の片隅にある動物検疫スペースまで大事に運んできてくださいました。
動物検疫スペースは結構分かりやすい場所にあったので、迷う心配はなさそうです。
韓国側の検疫はというと…
持参した検疫証明書を軽くペラッと見て、あっさり終わり。
英文の健康証明書を見せてとも言われなかったです。
検疫書類に不備がない事を確認した後、ヨンジョンド(インチョン空港のある島)の係留場に連れていくと言われ、うさぎさんと二度目のお別れ。
一応、車があるので自分で連れて行ってはダメか聞いてみたけどダメでしたね
また、お別れ前にエサの補充ができるとのことだったので、お水をあげたかったのですが、扉が開かないように固定されている封は開けられないと言われ、お水の補充ならず。
ドレッシング容器みたいなのを持ってくれば、狭い隙間からでもお水をあげられたのに、痛恨のミスです。
せめてもの水分補給にと、リンゴをいっぱいあげました。
ヨンジョンドの係留場へ
うさぎさんともう一度お別れして、そのまま車でヨンジョンドの係留場へと向かいました。
係留場はちょうどお昼休みで、しばらく待ちました。
施設の様子は写真撮影NGなので、ここからはイラストで様子を解説していきます。
係留場の様子
まず、職員の方から施設に入るときの全身の消毒の仕方と作業服の説明を受けました。
作業服は購入できるので、準備しなくても大丈夫です。
うさぎさんは本来ペット棟というところに隔離されるらしいのですが、ストレスに弱い動物である事を踏まえて、静かな環境かつとても広い部屋を案内してくださいました。
すごくありがたい配慮でした!
職員の方の説明を聞いている間も、うさぎさんはどこにいるんだろうと気が気でなかったのですが、職員さんの手で先に割り当てられた建物に到着してました。
実は後日、係留場の名前がかかれたトラックの荷台に、ワンちゃんがキャリーに入れられたまま積まれて運ばれていくのを見たのですが、まさかうさぎさんもああやって運んだのだろうか…夏や冬に連れて行かなくて本当良かったです。
そしてついに、金浦空港でお別れしてから、約2時間後にうさぎさんと対面。
建物に入ってすぐのところで、キャリーに入ったままおろおろしてました。
建物の様子はこんな感じ↓
うさぎさんが運動するのには申し分のない広さ!
ですが我が家のうさぎさんは広すぎても落ち着かないと思ったので、日本で使っていたケージを組み立てて基本はそこで過ごしてもらいました。
この広さなら、日ごろ放し飼いのうさぎさんでも快適に過ごせるんじゃないかと思います。
ケージに入って早々、さっそくお水を飲んで、ペレットをもりもり食べて、草もちょっとつまんで寝るという、飼い主が心配していたことを全部目の前でやってくれたのでかなり安心。
日本から頑張ってケージを運んでおいてよかったです。
係留場での日々
係留場の職員さんはお世話をしてくれません。
なので2週間の係留期間中は、エアビーを利用して係留場近くに宿を取り、毎日通ってお世話してました。
係留場に通っていたころの1日のスケジュールはこんな感じです。
・係留場が開く時間に合わせてうさぎさんの元へ
・うさぎさんが隔離されている部屋でリモートワーク
・退勤時間になったら宿へ帰宅
朝、晩と2回係留場へ通うのではなく、1日つきっきりスタイルをとりました。
なぜって、係留場がめちゃくちゃ不便な位置にあるから!
係留場は車がないと通うのがかなり大変な位置にあって、帰りのタクシーが中々捕まらないので、1日中うさぎさんが隔離されている部屋で過ごすことにしました。
駐車場は広いので、運転できる方は車を使った方がいいと思います。
私は毎日根気よくタクシーを捕まえて帰ってました。
下記は係留場通いの日々で、用意してよかったものリストです。
ローテーブル:在宅するなら必須でした
座布団:床が固いのでこれも必須
ジョイントマット:土足エリアと仕事スペースを分けたかったので
ポケットWi-Fi:電波が悪いのであった方がいいと思います
ハンドウォッシュ:トイレに置いてなかったので購入
トイレットペーパー:なんとなく備え付けのが使いたくなかったのと、ティッシュ代わりになるので購入
うさぎさんの様子
うさぎさんのペレットや草などは、全て日本から持ち込み。
最初は順調でしたが、やはり1週間過ぎたあたりから食が細くなってしまい心配に…
リンゴ、バナナ、オーツヘイなど、とにかく食べてくれそうなものをなんでも食べさせました。
ケージから出してうさんぽを促してみても、あんまり興味がなさそうだったので、無理に散歩はさせませんでした。
やっぱりいくら個室といえども、ずっとワンちゃんや羊や他の動物の鳴き声が聞こえるので、うさぎさんからしたら怖かったのかもしれないです。
解放検査(韓国)
うさぎさんも私も大変な2週間をすごして、やっと家に連れて帰る日がやってきました。
預かっていた鍵を係留場に返して、軽く後始末だけしたらあっさりと帰っていいとのことだったので、うさぎさんを車に乗せ、係留場を後に。
お世話しないって言ってたけど、たまに様子を見てくれていたみたい
2週間の係留代の支払いについては、私はSMSで請求が来たのでそのまま指定された口座に振り込みましたが、解放日に現場で直接決済もできるんじゃないかと思います。
現在
ものすごく大変だった手続きを踏んで、うさぎさんを韓国に連れてきて2年経ちました。
うさぎさんは今もかわいく、元気です!
渡韓時は7歳だったのですが、うさぎ年を乗り越え、先日無事9歳になりました。
係留場での不調はどこへやら、韓国の家についたとたんものすごく元気で思ったよりもすぐに慣れてくれましたね。
韓国のうさぎのおやつは見たこともない草がいっぱいあるのですが、色々好みを選んで食べるのが楽しいようで、これまで以上にますますよく食べてよく飲んでいます。
一応、係留後すぐに動物病院へ連れていって基本的な検査を一通りしました。
白内障以外は健康とのお墨付きをいただいたので良かったです。
終わりに
①、②に続き一番長かった③の実践編までお付き合いいただきありがとうございました。
韓国は手続きや検査こそ大変ですが、フライトの時間は短いので連れていきやすい方かもしれません。
海外移住の際にうさぎさんを連れていくか、は人によって判断が分かれるところだと思います。
ですが、もし連れていくのであれば、できる準備は全部やっておきたいですよね。
結果論ですが、私はうさぎさんと一緒に韓国に来てほんとうに良かったと思っています。
今後うさぎとの渡韓を考えている方にとって、本ブログが少しでも参考になれば幸いです。
以上でうさぎの渡韓シリーズは終わりです。
ご質問などあれば、お気軽にお尋ねください
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