2022年の秋ごろ、日本で飼っていたうさぎさんを韓国へ迎え入れた時の記録です。
(羽田空港 → 金浦空港)
うさぎさんを渡韓させるにあたって本当にどこにも情報がなかったので、今後うさぎさんとの渡韓を考えている方が少しでも参考にできるよう書きました。
実際にうさぎさんを連れて渡韓される際はかならず、日韓それぞれの係留所や検疫所に確認を取ったうえで準備を進めてください。
使用航空会社、キャリー、検疫所および係留所
航空会社
大韓航空、アシアナ航空などの韓国系航空会社は軒並みうさぎさんNG
機内持ち込みはおろか、貨物扱いもダメ。
JALおよびANAはうさぎさんを貨物室に預けるのはOKでしたが、JALは指定クレート(キャリー)サイズが小さすぎて断念。
消去法でANAを選択しました。
そもそもJALが求める規格のキャリーなんてどこにも売ってない
使用キャリー
IATA(国際航空運送協会)の基準を満たしているとあったのでこれにしました。
日本の検疫所で扉が絶対に開かないようがっちり固定されるので、固定用のタグを通すための穴を自分で空けました。
穴あけなどは、使用するキャリーによって検疫所の方から別途指示があると思います。
検疫所、係留所
羽田空港動物検疫所 :日本の検疫所兼係留所。予約必須
金浦空港輸入動物担当部署 (+82 02-2664-2601)韓国の検疫所。予約不要
検疫動物管理園 (+82 032-752-8451)韓国の係留所。予約不要
日本は検疫所と係留場が同じ場所にありますが、韓国は違います。
検疫所=空港にある施設
係留場=空港のそばに設けられている動物を預かるための施設
韓国の係留所はインチョン空港近くにあって、金浦からは40分ほどかかります。
私の場合、うさぎさんを乗せられる便が金浦 – 羽田間しか飛んでおらず
金浦まで渡航した後、検疫所の人が検疫動物管理園までうさぎさんを連れていきました。
正直この行程、一番うさぎさんにとって負担だったし怖かったと思う・・・
これはまた後述します。
不安すぎて、私は連れていく半年前くらいから問い合わせを開始しましたが、
この半年の間にも重大な変更点が出来たりしたので、あまり前すぎてもよくなさそうです。
大体2~3か月前から始めよう
うさぎ渡韓 To do リスト
問い合わせの結果、計画したTo do リストがこちら。
【日本側手続き】
☐渡航日程をきめる(2か月以上前)
☐羽田空港検疫所へ連絡をし、予定日程に空きがあるか尋ねる(1か月半前)
☐ANAの航空券を予約する(1か月半前)
☐うさぎの航空券を電話で予約する(1か月半前)※1
☐羽田空港検疫所から必要申請書類をもらい、検疫の予約をする(1か月半前)
☐係留中のうさぎの世話を担当するペットホテルへ連絡をして予約(1か月半前)
【韓国側手続き】
☐金浦空港検疫所へ連絡をし、うさぎの必要書類を確認する(2か月以上前)
☐予約は不要だけど、念のため係留場へ連絡。(2か月以上前)※2
【その他】
☐うさぎの健康診断証明書を発行(1週間前)※3
☐キャリーに慣れてもらう練習
※1:ANAでの機材変更があったため、ウサギの予約がきちんと引き継がれているか、フライト1週間前と2日前くらいにメールで確認しました。
※2:韓国側の言っていることがちょくちょく変わったので何度も確認。係留場も予約はいらないけど念のためうさぎが来ると伝えました。お世話の仕方が変わったり、ご好意で静かな部屋を案内してもらえたので、やってよかったです。
※3:健康診断証明書はいらないのだけど、日本での検疫がスムーズになると聞いて和文でもらっておきました。ところがANAでちょっとややこしいことに。
海外渡航をしたうさぎさんの情報を調べると、ほぼ全てが成田の情報で、羽田空港検疫所のイメージがつかみづらい&韓国へ行ったうさぎの情報も皆無だったので本当調べるのが大変でした、、、
ただ日韓の係留所(検疫所)の方がどちらも優しくて、羽田の検疫所の方は「大丈夫!そこまで難しくないですよ」といいながら電話先で励ましつつ何を提出すればいいのか簡潔に伝えてくださったのですごい救われたし
韓国の係留場で2週間も過ごすなんて耐えられるのか心配だったけど、係留場の方々がうさぎのために静かな個室を用意してくださってありがたかった。
うさぎはやっぱりストレス受けちゃうからねえ…
こんなこともあるので、韓国の検疫所や係留所の予約は必要ないとはいえ、連れていく前に一報入れた方がよさそうです。
各種予約について
人間とうさぎさんの航空券予約
航空会社をANAに決め、まずはネットで人間の航空券を入手。
次にうさぎさんの航空券を電話で予約します。
コロナというのもあったかもしれないけど、この電話がとにかく繋がらない!
つながるまで1時間半待ちました。
この時は韓国からかけたので、通話料金がやばかった
無事搭乗券を取り終えた後、うさぎさんの予約はどこで確認できるのか聞いたところ、電話かメールでとのことでした。特にメールが望ましいとのこと。
ネット上でうさぎさんの予約を確認することはできません。
さて、私は国際電話でかけてしまいましたが、Skype(スカイプ)でもかけられる方法がありました。
Skype(スカイプ)であれば通話料金無料なので、こちらでかけることをおすすめいたします。
以下Skype(スカイプ)でのかけ方です。
1.Skypeをインストール、アカウント作成(既にアカウントを持っている方はスキップ)
2.ANAの米国電話窓口(+1-800-235-9262)にかける
3.自動音声に従い、ナビゲーターに繋がるのを待つ
後日確認したのですが、うさぎさんの搭乗予約はSkypeでも間違いなくできるそうです。
「全く同じ場所につながる」とのこと。
また、うさぎさんの予約をしたのにちゃんとされていなかった!というブログも見かけたので、2週間前と3日前にメールでうさぎさんの予約についてしつこく確認をとりました
羽田空港検疫所、ペットホテル予約
航空券もうさぎの予約も済んだら、羽田空港検疫所の予約をします。
問い合わせ先
うさぎは日本で2泊3日の係留を受けないと出国できないので、日本の検疫所の予約が必ず必要だよ
検疫&係留は、2泊3日で行われる予定です。
係留所は空港の真横にあるので、最終日の手続きを終えたらそのまま連れていき出国します。
ただ、私の場合はここでも問題が。
うさぎさんを乗せられるフライトは朝8:50の便しかない!!!
検疫所の営業時間は朝9時から。
営業時間にうさぎを迎えにいくんじゃ飛行機に絶対乗れない。
これどうすればいいんだ…と思い、検疫所に問い合わせました。
韓国はそうなんですよね~!
朝早いのしかないんですよね
職員さん曰く、選択肢は2パターンあるとのこと。
1.フライト前日に係留検査を終えるよう日程を組み、一度連れ帰った後再度空港へ連れてくる
2.朝早く対応してもらう(空きがあれば)
どう考えても①はうさぎに負担がかかりすぎるので、②にしてもらいました。
検疫所の方には頭が上がりません。本当に助かりました…
その場で希望の日にちに空きがあるかどうか伺ったのですが、まずは輸出検査申請書を出してほしいとのことだったのですぐに提出。無事予約が取れました。
申請書はこんな感じで書きました。
多分適当に書いて提出しても、向こうが直してくれるのでそこまで神経質にならずとも大丈夫だと思います。
次にペットホテルです。
2泊3日の係留中のお世話は自分でできないので、ペットホテルへ委託管理する必要があります。
ペットホテルの案内も、検疫所の職員さんがぬかりなく案内してくださいました。
羽田空港の検疫所の職員さん、すごく気が利く方たちだった
教えてもらった羽田空港のペットホテルさんにまずはメールをし、検疫所から伝えるように指示された事項も含めて伝えておきました。
事前に料金を振り込み予約がとれたら、『飼養管理者についての届出書』という届出書を検疫所に提出。
これで日本側の検疫&係留中の手続きは終わりです!
インチョン係留所でのペットシッター予約
当初の問い合わせでは到着後の2週間、検疫所の人がお世話してくれることになってましたが、直前の問い合わせで世話は自分でしてくださいと突然の路線変更がありました。
最初はお世話してくれるって言ってたのに・・・
私の会社は在宅を認めてないので、辞める覚悟で在宅勤務をお願いしたところ、意外とあっさりOKが出たのでとりあえず解決。
ただし、どうしても3日ほどお世話ができない期間ができてしまったので、その期間はペットシッターを利用しました。
ここは1週間ほど前に連絡して、係留所でのお世話をお願いしました!
羽田空港のペットホテルほど高くなかったし、お世話も報告もすごく丁寧でよかったです。
余談
JALでうさぎさんの海外渡航はむりだと思うので切実になんとかしてほしい。
規定がむちゃくちゃすぎる。
https://www.jal.co.jp/jp/ja/inter/support/pet/#num02_2
JALのうさぎへの規定はつまり、
げっし類専用クレートで覆えるサイズのキャリーを用意してください
ということなのですが、この基準を満たすうさぎ用のキャリーはこの世にありません。
あったら小さすぎてうさぎ虐待だからです。
げっし類専用クレートに入るサイズ、というだけなら無くもないですが、国際便なのでIATA規格というものを満たす必要があります。
そうなると本当にどこにも売っていません。
JALで海外にうさぎさんを連れていった人はいるのかな?
渡米したうさちゃんの飼い主さんのブログなんかを読み漁ったところ、みなこの問題のせいで諦めてANAを選んでいるもよう。
まあ私もANAにすればいいだけなのでJALは諦めましたが…
うさぎ搭乗可と言っておいて、実質的には不可なこのシステム本当に見直してほしいですね。
それからもう一つ気を付けてほしいこと!
提携便は提携先の規定に従うので、うさぎさんは預けられません。
ここまでの情報を総合すると、結局うさぎさんと渡韓できるのはANAのみだと思います。(2022年時点)
まとめ
ものすごく長くなってしまいました。
うさぎさんを韓国まで連れていくのに必要な予約や手続きの流れは大体分かっていただけたと思います。
スケジュールや、実際に連れて行った時の記事は下記をご参照ください。
うさぎの渡韓②(スケジュール、韓国側書類)
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